自国のプロサッカーの試合を観戦するとき、スタジアムに行くことができない場合にテレビで観戦する人は非常に多いですが、その試合を中継するにあたって、テレビ局からサッカーリーグを運営している団体に支払われるお金は、その団体にとっては重要な収入源となっています。
試合を中継したい放送局からサッカーリーグを運営する団体に支払われるお金は一般的に「放映権料」と呼ばれています。このお金の授受を行うにあたっては複数年の放映権契約が締結され、契約を結んで放映権料を支払った放送局は契約期間が終了するまでの間、ほぼ独占的に試合を中継することができます。得た放映権料は、大半は団体の運営経費となりますが、一部はシーズン中の実績に応じてリーグに参加しているクラブに傾斜配分されます。
日本のJリーグの1年あたりの放映権料は、2016年シーズンまでの10年間は50億円前後で推移していましたが、2017年シーズンからの10年間は総額で約2,100億円の放映権契約を締結したため、1年で得られる放映権料は大幅に増額される見込みです。
近年は多くの資金力の高い企業がサッカーのビジネスに算入していますが、その影響は放映権料にも及んでおり、金額は世界中で増える傾向が続いています。ヨーロッパの国の中には年換算で1,000億円を超えているところもあり、経済の動向次第ではより大型の契約が結ばれる可能性があります。